ボックス呼吸(4-4-4-4): 仕組みとやり方
ボックス呼吸は、吸う・止める・吐く・止めるという4つの均等なフェーズを、通常それぞれ4秒ずつ繰り返すペース呼吸法です。集中や落ち着きを保つためによく使われますが、息を止めるのが苦手な方は、均等呼吸や吐く息を長くする呼吸を好むかもしれません。
均等で4つに分かれた構成こそが、ボックス呼吸を覚えやすく、たどりやすくしています。軽く息を止める動作を含むため、いちばん穏やかな入り口とは言えず、下には息を止めないシンプルな代替法も紹介しています。
リズム
| Phase | Seconds |
|---|---|
| Inhale | 4s |
| Hold (full) | 4s |
| Exhale | 4s |
| Hold (empty) | 4s |
正方形の辺のような、4つの均等なフェーズです。どのカウントも無理のない範囲に保ち、4秒がきついと感じたら短くしましょう。
やり方
- 4カウントで吸う鼻から、なめらかに、大きく吸い込もうと力まずに。
- 4カウント止める止めている間はリラックスして、力んだり締めつけたりしないように。
- 4カウントで吐く息を一定のペースで外へ逃がしていきます。
- 4カウント止める肺を空にしたまま一息おき、次のサイクルを始めます。
数分で十分です。止めるのが不快なら、止めずにふつうに呼吸してかまいません。
よくある使い方
- 負荷の高い作業の前に落ち着きを整えるとき。
- 忙しい一日のなかで気持ちをリセットしたいとき。
- 均等で予測しやすいリズムを通じて、コントロールできている感覚を育てるとき。
研究が示していること
毎分およそ6回のゆっくりした呼吸は、心拍変動の増加や、本人が感じるリラックス感と関連づけられています。ボックス呼吸そのものの研究はほとんどなく、その効果はおそらく、ゆっくりした構造のある呼吸であることから来ています。[1][2]
即座にストレスが消えるといった人気の主張には、健全な懐疑を持って向き合いましょう。効果はおだやかで、人によって差があります。 [1]
安全性と、代替法が向いている人
ボックス呼吸は息を止める動作を含むため、息を止めると不安になる方や、パニックを起こしやすい方は、息を止めない技法のほうが向いているかもしれません。妊娠中の方、心臓や呼吸器の疾患がある方は、息を止める技法を行う前に医療者に相談してください。
初心者向けのやり方
たとえば3-3-3-3のように短いカウントから始め、まずは数回だけにしましょう。正確な数字よりも、無理のなさのほうが大切です。
息を止めない代替法
止めずに落ち着く感覚を得たいなら、均等呼吸や吐く息を長くする呼吸を試してみてください。どちらも、止める動作なしに落ち着きの効果の多くが得られます。
ひとつの技法、たくさんの名前
ボックス呼吸はいくつかの名前で呼ばれています。4-4-4-4呼吸、4x4呼吸、スクエア呼吸、そして軍隊の文脈では「タクティカル・ブリージング(戦術的呼吸)」。どれも同じ4フェーズのパターンを指しています。数字は慣例であってルールではありません。3-3-3-3や5-5-5-5も、サイズが違うだけの同じ技法です。
BreathMateでの実装
BreathMateは、フェーズごとの分かりやすい合図でボックス呼吸をガイドでき、息止めが合わない場合には息を止めない版も用意しています。Apple Watchでは、各フェーズが静かな触覚(ハプティクス)で伝えられます。ブラウザで使える無料のボックス呼吸タイマーで、今すぐこのパターンを試すこともできます。
出典
- How Breath-Control Can Change Your Life: A Systematic Review of Psycho-Physiological Correlates of Slow Breathing - Zaccaro A, et al., Frontiers in Human Neuroscience (2018). doi:10.3389/fnhum.2018.00353
- The physiological effects of slow breathing in the healthy human - Russo MA, Santarelli DM, O'Rourke D, Breathe (European Respiratory Society) (2017). doi:10.1183/20734735.009817
これは編集チームがまとめた一般的なウェルビーイング情報であり、医学的助言ではありません。